Zeichen der Liebe

愛の証なんだ

  ミュージカル「エリザベート」より、フランツがシシィに贈った婚約のネックレス。

  小池修一郎氏の小説の記述では、お見合いに乗り気ではなかったフランツに、グリュンネ伯爵が無理やり持たせたダイヤモンドのネックレスであるとのこと。描写はひんやりしてるとか、重いとか。デザインの描写や、婚約指輪ではなく婚約首飾りである理由については、まったく語られてなく残念。無理矢理持たされたからと、ポケットにそのままつっこんでいくのはどうかと思うのですが陛下。

  バート・イシュルでのシシィの衣装は首飾りをするのにチョーカーが邪魔などと言っていたら、2005年月組公演ではチョーカーをしていなくて万歳!なのですが、やはり付けていないと首飾りするまでが寂しいですねと勝手なことを。

  このネックレスを作りたいと思った一番の理由は、留め具。フランツは歌いながらエリザベートにネックレスを着けてあげる、その難しさ。小説のようにうなじに見とれていては100%しくじります。しかもこの場面、フランツは手袋を着用。無理・無茶・無謀。首飾りを留めるのが普通のカニカンだと十中八九撃沈大失敗、クラスプも相当難しそう、やはりフックかマグネットクラスプ?

それでも手袋では扱いづらかろうと

  おそらく接触さえすればなんとかなるマグネットクラスプを使用しているのでしょうけれど、私が今回使ったのはフック。マグネットクラスプは使ったことがないため「とっても重い」重量を支えられるのか?という疑問がどうしても拭いきれず。反してフックはたとえ位置を間違えても、引っかかる場所さえあれば留めることができる優れもの。デザインも凝った可愛らしいものが多種多様。使ったのはチェーンと同じフィリグリーフック。入手可能な中では一番使い勝手の良さそうな物を選びましたが、これもまだ小さいです。もう少し大きいものでないと、実際に舞台で使うのは難しいでしょう。あるいは慣れ。デザイン的にもポケットから出してはよれが出てしまう恐れがあるので、舞台仕様を目標に作ったことを考えると自己採点60点。合格と不合格の狭間。私が持っている唯一のDVD資料・1996年星組シシィのダイヤレーンネックレスは、デザインはやや単調だけれど輝きが強く実用性が素晴らしいです。
 

  自分が入手可能な最大のラインストーン ダイヤモンドはやはりスワロフスキークリスタル。#4120オーバルを中心にダイヤレーンで囲んで、サブとなる花モチーフはボヘミアンシードのクリスタルシルバーラインド・チェコファイアポリッシュのハーフキャルクリスタル・スワロフスキーの#2028クリスタルABを使用。本当はチェコファイアポリッシュの部分にもスワロフスキークリスタルを使いたいところですが、未だ形が合う型が出ていませんand/or形が整う編み方に至っていません。

つけてあげよう


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千年語り